弁当の日

じむ男

2006年10月30日 17:13

第39回JA福岡県青年部大会にて
「子どもがつくる“弁当の日”」
高松市立国分寺中学校 校長 竹下和男 氏
の記念講演がありました。

“弁当の日”としてこの校長先生が取り組んだ事例後援
綾南町立滝宮小学校にて、“弁当の日”を設定。
ここでの“弁当の日”の決まりは、子どもだけで作り、月1回、年5回行っていく。取り組む学年は5・6年生のみ。
はじめは、子どもたちは親の弁当を見よう見まねで作ってきていた。
二回目の弁当を作るときには既に異変が起こる。
それは、あの子が○○弁当作っていたから、僕はだれも真似できないような△△弁当をつくる。と自然と競争意識がでたり、あの人を驚かせたい、喜ばしたいなどの意識が出て来る。
また、見栄えが悪い。次回はこうすればと考える力がつく。
繰る返し行っていくと、次回は、次回は、と楽しみが出て来る。
買出しも自ら行い、食べ物について興味がで、食べ物の「命」をイメージできるようになる。
最後に、家族のだんらんが自然に生まれてくるそうです。

他の学校でも取り組まれたらしく、そこではテーマを設けて“弁当の日”を行い
◇◇に食べてもらいたい弁当を作ってくること。とテーマを設けたとき、子供のなかに親に手作り料理を作ってもらったことがないという子がいて、そこで作った弁当が、親に作った『復讐弁当』と題し、全て冷凍食品を解凍しただけのおかずで送ったとのことでした。
子は親を見ている。これは、かなり衝撃でした。
また、親の中には手料理なんかしなくてもいいという方もいて、“弁当の日”であってもお金を与えコンビニ弁当を買って食べなさいという親もいたそうです。

“弁当の日”はいろいろなことを子どもも親も、または他の人も学ばしてくれる、考えさせられる夢の日ではと感じました。
この校長の講演は、聞いた人それぞれに感じ方が変わってくるものだと思います。機会があったらこの竹下校長の話を一度聞いてみてください。

関連記事